時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

川崎市・北朝鮮ルートは存在するのか?

 本日、新聞紙上に二つの関連が疑われる記事を発見しました。二つの記事は、別々の新聞に掲載されたのですが、これらの記事から浮かび上がるのは、川崎市北朝鮮ルートの存在です。

 記事の一つは、日経新聞に掲載されたものであり、川崎商工会議所が中国自治州の団体と協定を結んだというものです。この記事によりますと、中国の自治州とは、吉林省朝鮮族自治州であり、「日本とは川崎を窓口に農林産物の取引や観光ビジネスを拡大していきたい考え」なそうです。観光地として知られる「長白山」もこの自治州に位置しています。もう一つの記事は、産経新聞の国際面に記載された小さな記事であり、北朝鮮が、中国との国境近くに国際観光特区を指定するというものです。この特区もまた、白頭山(長白山)の麓の両江道三池淵郡に設置されています。時を同じくして掲載された二つの記事から推測しますと、川崎市⇒中国朝鮮族自治区北朝鮮のルートがおぼろげに浮かんできます。

 昨日も、北朝鮮は、核弾頭を20個ほど保有しているとする報道もあり、拉致問題のみならず、核・ミサイル問題において日本国の安全を脅かしております。国連制裁の対象国でもある北朝鮮を、日本国の地方自治体が、中国経由の迂回ルートを通した間接的なものではあれ、支援するとなりますと、背信行為ともなりかねません。商工会議所の活動とはいえ、地方自治体の動きは、要注意なのではないかと思うのです。

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