時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

軍艦島の朝鮮人労働者とは?-韓国の主張を覆す一枚の写真

 明治日本の産業革命遺産」のユネスコ世界遺産に反対していた韓国では、一本の動画が制作されておりました。その名は、「軍艦島の真実」です。

 このタイトルからしますと、動画の政策目的は、全世界に向けて軍艦島では、強制連行された朝鮮人労働者が酷使されていたことを、歴史上の”真実”としてアピールすることにあるようです。しかしながら、この動画に掲載されていた一枚の写真は、韓国側の主張を見事なまでに覆しております。その一枚の写真には、朝鮮人の母親と3人の子供達が揃って写っている家族写真です。キャプションには、”強制連行された朝鮮人の遺品から出た家族写真”と付されています。まず、身なりを見ますと、母親はチマチョゴリを着用し、内地にあっても、朝鮮の民族衣装を着用していたことを示しています(日本国が、文化を奪ったわけではない…)。子供達は、と申しますと、二人の女の子は余所行きのワンピースを着ており、髪形は、きれいなおかっぱに切り揃えています(生活のゆとりが伺える)。また、中央に映っている第三子と推測される赤ちゃんは、何と、日の丸の旗を膝からかけているのです(日の丸を誇りにすらしている)。家族の身なりには貧困の影はなく、生活水準の高さが伺われます。しかも、朝鮮人労働者が家族同伴で働いていた事実は、軍艦島が、”アウシュビッツ”とは全く異なる状況であったことも示しています。”アウシュビッツ”では、強制連行されたユダヤ人の人々は家族単位で生活を営むことは許されず、況してや、写真館で家族写真を撮影するなどあり得ないことでした。服装も、皆、囚人服であったことでしょう。

 この動画の英語版は、審査に先立って、ユネスコの世界委員会の各委員にも送付されたそうですが、注意深く動画を観察しますと、逆に、韓国の主張を否定する証拠を見出すことができます。この一枚の写真こそ、軍艦島での朝鮮人労働者の真実を明かしているのではないかと思うのです。

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