時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

若年寄りなSEALDs

 安保法案に反対する若者の代表として、しばしばマスコミ等に取り上げられるSEALDs。共産党の青年組織であるとする説もありますが、見た目とは逆に、SEALDsに参加する若者たちは、若年寄りなのではないかと思うのです。

 活動写真などを見ますと、SEALDsのメンバーの服装はファッショナブルであり、掲げるプラカードも英字ですので、まさしく、”グローバル時代の先端の若者”を装っています。しかしながら、表面に見える年齢や服装だけでは、”若さ”を判定することは難しく、特に”心の若さ”は、年齢とは無関係なこともあります。戦争反対を叫ぶデモの結成は今に始まったことではなく、安保闘争等でも見られた若者の集団行動でもありました。当時の若者達は、社会・共産主義に憧れ、理想を追求するあまりに反政府活動に身を投じたのでしょうが、89年以降、ソ連邦の崩壊等もあり、中国等の一部の国を除いて、今となっては、これらの思想は過去のものとなりました。人類は、既に、社会・共産主義思想の欠陥や矛盾を熟知し、否定的な判定を下した上で、その先へと進もうとしています。ところが、SEALDsの若者たちは、未だにこの古びた思想にしがみ付き、自らの行く先が未来ではなく過去であることも気が付かずに、ひたすらに”戦争反対”を叫んでいるのです。

 若さのメルクマールの一つが思考の柔軟性にあるならば、彼らは、何故、自らの思想や行動を疑わないのでしょうか。それとも、ヒトラー・ユーゲント紅衛兵、そして、ISILと同じく、その正体は、未熟さゆえに全体主義に操られた”洗脳集団”なのでしょうか。ぜひにも、SEALDsの人々に問うてみたいと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。