時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

不快感を与えてしまう五輪エンブレム

 良いエンブレムとは、見る人に不快感を与えないものです。現在、パクリ疑惑で問題となっております2020年東京オリンピックパラリンピックのエンブレムは、この点におきましても、問題があると思うのです。

 本日、外出をしておりましたところ、企業の宣伝ポスターに、既に問題のエンブレムが使用されていることに気が付きました。正直申しますと、このポスターに、良い印象をもつことができませんでした。その理由は、既成事実化による押し付けは、得てして、傲慢な印象を与えるからです。当エンブレムに対しては、ネット上の批判のみならず、週刊誌にも批判的な記事が掲載されており、国民多数が疑惑の視線を向けております。つまり、国民から疑われると共に、撤回の要求もあるわけですから、通常は、問題が解決するまではペンディングとするはずです。にもかかわらず、国民の声を敢えて無視するかのようにエンブレムを使用しますと、当然に、問題のエンブレムを見るたびに不快になる国民が続出することになります。オリンピックが開催されるのまでの5年間、このエンブレムをそこかしこで見せられるのですから、日本国民の多くは憂鬱になることでしょう。

 企業も、パクリ疑惑のエンブレムの継続使用しますと、宣伝効果がマイナスとなるとは考えないのでしょうか。義を見てせざるは勇なきなり、とも申しますが、誰もが、気持ちよく見ることができるエンブレムに取り換えた方が、賢明なのではないかと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。