時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中国ファクターから読み説く武藤議員の離党

 安保反対を旗印に活動する学生組織SEALDsに対して、利己的との批判を展開した武藤貴也議員が、自らの資金トラブルの責任をとって自民党を離党したと報じられております。SEALDsを支持してきた人々は、武藤議員に議員辞職を求めておりますが、本日の記事では、この一件を、別の角度から読み解いて見ようと思います。

 この事件の背景に中国が存在するとしますと、この事件は、中国国内で展開されている”反腐敗運動”が、日本国内にも及んでいることを示しているのかもしれません。しばしば指摘されているように、中国の反腐敗運動は、純粋に汚職に走った政治家や公務員を取り締まっているのではなく、政治的な粛清手段として利用されております。習近平独裁体制に抵抗する勢力は、悉く逮捕されたり、職を追われているのです。中国では、汚職に手を染めていない幹部は存在していないとされておりますので、習主席の側近や身内の腐敗は見逃されているのでしょう。こうした中国の体質を考慮しますと、武藤議員のスキャンダルが表沙汰になったのは、単なる偶然とは思えません。すなわち、そこには、SEALDsという共産党配下の組織を批判をした日本国の政治家を失脚させようとする中国の意図が感じられるのです。

 もちろん、この見解は、武藤議員を潔白として擁護しているわけではありません。否、全ての日本国の政治家は、中国の意に沿わない場合、同様の手段で失脚を画策される可能性があります。弱みを握られないためにも、武藤議員をはじめ、全ての日本国の政治家には、日本国、並びに、国民に対する責任を深く自覚し、常にクリーンであっていただきたいと思うのです。

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