国連の機能不全の原因を説明した藩事務総長の弁明
全世界に軍事力を誇示するかのように、抗日戦勝70周年を記念する大規模な軍事パレードを催した中国。誰もが懸念を抱く中、参列者の中に国連の藩事務総長の顔があったことは、日本国のみならず、国際社会をも失望させることとなりました。
国連の中立性を侵害する行為として日本国では批判の声が上がりましたが、藩事務総長の反論には、開いた口が塞がらなかった人も少なくないはずです。理路整然としたとした反論ではなく、開き直りであったからです。事務総長をはじめ、全ての国連職員には中立性を維持する義務があることは、国連憲章の条項からも明らかです。しかしながら、藩事務総長は、”国連が中立でなければならない”とする規範は”誤解”であると指摘し、次いで、”国連は、公平な組織である”と述べたのですから。中立規範は、国連の役割からして誰もが理解していることですので、この発言は、藩事務総長自身が中立規範を理解していないことを自ら白状したことを意味します。この無理解が、事務総長による国連の私物化と見なされた、数々の出身国贔屓の行動を説明してもいます。また、”国連を公平な組織”とする弁解も、中立性なき公平はあり得ませんので、頓珍漢な回答です。批判に対して論理的な反論ができず、詭弁を弄するようでは、国際組織の責任者としての資質を問われかねません。
結局、事務総長の反論は、衆人を納得させるどころか、逆に、国連のトップとしての不適任性を自ら証明してしまったかのようです。むしろ、藩事務総長の時代に国連が機能不全に陥った理由を理解した人の方が多かったのではないでしょうか。
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