時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

夫婦別姓問題-お墓はどうなるのか?

 先日の最高裁判所の判決により、一先ずは、民法が定める夫婦別姓制度は合憲とされました。とは言いますものの、野党民主党は、既に、選択的夫婦別姓法案の国会への提出を準備しているとも報じられております。

 ところで、仮に、選択的であれ、夫婦別姓法案が可決されるとしますと、お墓の問題に波及するのではないかと思うのです。何故ならば、大抵、日本の墓石は、”○○家之墓”と彫られ、家単位で造られているからです。夫婦別姓ともなりますと、家単位のお墓の維持は困難となります。考えられる対応は、お墓を個人単位にする、夫婦双方の姓を連記する、夫婦のどちらか一方が他姓のお墓に入ることを容認する、夫婦のそれぞれが同姓の実家のお墓に入る・・・などです。この問題は、代を重ねるごとにさらに複雑となります。

 選択的夫婦別姓については、、安易に民法を改正しますと、国民の間で混乱が生じます。影響はお墓問題だけではありませんので、ここは、その波及的な影響についてまで熟慮すべきではないかと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。