時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

韓国人元慰安婦の訪日-証言の徹底検証を

 報じられるところによりますと、年末の日韓慰安婦合意に反対して破棄を主張ている元韓国人慰安婦の女性二人が、来日しているそうです。戦時中の被害状況について訴えておりますが、この訪日は、元慰安証言を検証するチャンスでもあります。

 ネット上の意見などでは、慰安婦は、最初は”売春婦”であったけれども、最後には、”性奴隷”になったとする見解もあるようです。日韓双方ともが、自らに都合の良い側面を切り取っているとする説です。しかしながら、職業上の契約書などの資料は残されており、慰安婦という名の”売春婦”であったことは立証できますが、”性奴隷”とする見方は、元慰安婦の証言以外に”証拠らしい証拠?”がありません(相当の高給であったことは確かであり、待遇は良好であったとする証言も…)。騙されて慰安婦となった、あるいは、貧しさゆえに家族に”売られた”被害者がいたとしても、日本政府、あるいは、日本軍が、組織的に20万人もの朝鮮人女性達を強制連行することはあり得ません。

 この点、来日している元慰安婦の証言によれば、1942年に日本軍人にトラックに乗せられ、延吉で慰安婦にさせられたと述べております。延吉とは、旧満州国に所在し、清朝時代から住民の多くが朝鮮系であった間島省の都市です。この証言から推測できることは、満州国は、”朝鮮ヤクザ”が日本軍の軍服で”誘拐・掠奪”などを働いていた地とされています。また、日本の軍人に切られたり、殴られたりしたとも証言しておりますが、日本軍は、主として軍医等が衛生管理に当たりました。仮に、慰安婦に対する虐待があったとしたら、こうした朝鮮系の犯罪集団=事業者の仕業であった可能性が高いのです。

 韓国政府は、名乗り出た自国民の元慰安婦の数が少なかったため、中国からも”被害者”を呼び寄せたとされております。慰安婦達は、”日本政府はうそをついている”と批判しておりますが、果たして、うそをついているのは、どちらなのでしょうか。徹底検証が必要なのではないかと思うのです。

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