時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

舛添知事の”別荘問題”-公安上の不安

 東京都の舛添知事は、毎週末、湯河原の”研究所”に公用車で通っていた件について、公私混同との批判を浴びております。知事曰く、”公用車は知事室のようなもの”と釈明しておりますが、そうであるならば、別の意味での疑惑が生じます。

 舛添知事は、地方自治体の長でありながら、”都市外交”と銘打って、諸外国の訪問にはとりわけ熱心です。その挙句、条例違反を疑われる豪遊ぶりも批判の的となったのですが、仮に、舛添知事が、公用車や”研究所”を執務室として利用しているとしますと、公安上のリスクがないわけではありません。沖縄県知事の翁長知事も、中国との関係が指摘されておりますが、日本国の首都である東京都知事も、外国の工作活動の対象となる危険性が特に高いポストです。都庁の執務室であれば、訪問者の記録は残りますし、人目にも付きますが、湯河原であれば、外国の工作員等が密かに知事の元を訪れたとしても、誰にも分からないのです。また、知事自身が、都の書類を外部に持ち出しているとしますと、情報の漏洩も懸念されます。

 本当のところは分かりませんが、舛添知事は、実際に、韓国人学校への借地問題でも外国に対して特別の便宜を図ろうとしましたので、公安上の懸念は、自らの行動が招いた結果でもあります。果たして舛添知事は、東京都民、並びに、日本国民の不信感を払拭できるのでしょうか。

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