時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

舛添知事は何故出版社の社長の名を隠すのか?

 本日から東京都議会では、舛添知事の疑惑についての集中審議が始まりました。都議会の審議が、これ程注目を集めるのは珍しく、国民の関心の高さが伺えます。

 ところで、昨日は、舛添知事が千葉県の木更津市のホテルで正月に面会した男性について、「報道2001」が追及した件について記事を認めました。実名も公表されたそうですが、本日の都議会では、舛添知事は、この出版社社長についての質問に対して「政治家としての信義から外に出せないこともある。その方の名前を明らかにするのはご容赦願いたい」と述べて、氏名の公開を拒絶したと報じられています。少なくとも、政治資金として違法性がないと認められるためには、出版社社長との面会が政治活動であることを証明する必要があるわけですから、知事の態度は不自然です。否、不信任決議案が提出されれば、自民党も、審議の行方次第では賛成する可能性を示唆しており、この場に至り、自らの疑惑を払拭できないとなりますと、全会一致で知事の決議案が成立するかもしれません。言い換えますと、出版社の社長の名前を開示できないことは、自らの辞職を招く”自殺行為”なのです。

 となりますと、舛添知事が、異常な執念を燃やして執着してきた知事の職をなげうっても守りたいのは、この出版社の社長の”正体”、ということになります。そしてその”正体”こそが、舛添知事を背後から支えてきた黒幕、あるいは、疑獄へと繋がる汚職の相手方である可能性も否定はできないと思うのです。

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