時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

総務省統計局和歌山移転の悪夢-二階幹事長リスク

 先日、政府は、東京一極集中是正の一環として、総務省統計局を和歌山県に移転する方針を発表しました。多くの国民にとりましては寝耳に水なのですが、この移転、どこか危ない予感がいたします。

 危ない予感とは、第一に、移転先が和歌山県であることです。和歌山県と言えば、親中派議員の筆頭である二階議員の地元であり、和歌山移転には、二階議員の政治力が働いたことは十分に推測できます。旧体質とされる利益誘導型の政治の復活なのですが、それ以上に、二階幹事長を介した中国との関係が懸念されます。

 第二の危ない予感は、移転業務の対象が、日本国の基礎データとも言える統計であることです。統計の収集が、国家の根幹的事業であることは忘れられがちですが、情報を押さえた者が天下を取る、と称されるぐらい、統計事業は極めて重要です。しかも、徹底的な管理が必要であり、ハッカー等によって情報が盗まれたり、改竄されたりしたのでは、政策運営にも直接に影響します。当然に、安全保障や治安にも影響が及びますので、むしろ、”門外不出”とすべき事業でもあります。

 第三の危ない予感は、”日本国解体”の促進です。大阪都構想の際にも、地方分権論の背後には、中央集権化の是正を装った日本弱体化構想が潜んでいるとの指摘がありましたが、今般の地方移転にも、同様のリスクがあります。

 そして、以上の三つの危ない予感が重なりますと、もはや悪夢としかいいようのない事態が推測されます。それは、日本国の統計が、中国によって掌握されるという悪夢です。和歌山県に建設されるであろう新庁舎が、二階幹事長系の建設業者に落札され、かつ、何らかの工作を施すことで情報管理システムにバックドア等が仕込まれるとしますと、中国は、日本国の統計データシステムに自由自在にアクセスができるようになるます。しかも、同時に日本国が弱体化されるのですから、中国にとりましては、一石二鳥なのです。

 何故、かくも重要な統計局が地方移転の対象に選ばれたのかも不明であり、国民の多くも不安を感じているのではないでしょうか。移転反対の声も強いそうですので、この件に関しては、リスクを考慮した上での再考を要するのではないかと思うのです。

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