時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

政治家は本名で-村田蓮舫民進党代表

 先日、”蓮舫議員”は、党内選挙の結果、民進党の代表に選出されました。”蓮舫議員”と申しますと二重国籍問題で注目されておりますが、もう一つ、政治制度において重大な問題をも提起しております。それは、政治家を含む公務員が、本名を名乗らなくてもよいのか、という問題です。

 ”蓮舫”という氏名については、国民の多くは、”蓮”が氏姓で”舫”が名前と思い込んでいるようですが、蓮舫代表の日本国の戸籍上の氏名は、村田蓮舫なそうです。しかしながら、今夏の参議院選挙では、名前である”蓮舫”のみで出馬しており、本名を名乗ってはいません。”蓮舫”という名前は、日本名ではなく中華系の名前であるためあまり意識されないのですが、日本名であれば、”○×子”といった名前だけで立候補していることになります。おそらく、名前だけを名乗る理由は、日本籍の”村田”と台湾籍の氏姓である”謝”という二つの氏姓を持つために、敢えて氏姓を伏せてしまったのではないかと憶測します。”蓮舫議員”の場合には、二重国籍と本名隠匿の問題はリンケージしていますが、他にも、地方自治体などでは、覆面議員なども登場しており、本名ではなく芸名で立候補しているようです。芸名は、あくまでも、芸能の世界に限定して使われるべきであり、一歩、その世界から足を踏み出して公人となった以上、本名を名乗らないことには、国民に対する責任を負うこともできません。

 国であれ、地方であれ、公職に就く場合には、本名で名乗るべきであり、”蓮舫”議員についても、村田蓮舫と呼称し、民進党代表としては、村田代表と呼ぶべきではないでしょうか(義務化するための法整備も必要では・・・)。国会議員は国民の代表なのですから、どこの誰であるかもわからない"unknown"であってはならないと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。