時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ゴーン容疑者の変装事件の背後に共産・社会主義思想?

本日も、古代史・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。東京小菅の拘置所を出る際に、ゴーン容疑者が埼玉県に実在する塗装業者の塗装工に変装し、その塗装業者の軽ワゴン車で走り去ったという前代未聞の珍事には、まだまだ多くの謎が残されているような気がいたします。
 
謎の第一は、塗装業者のスズキのシルバー色の軽ワゴン車が、拘置所の玄関を塞ぐかのように横付けされているのに、なぜ、拘置所の職員は、軽ワゴン車の移動を求めなかったのか、という謎です。
 
塗装業者などの業者の車両は、通常は、その建物に出入りする人の邪魔にならないような位置に駐車されるものです。しかも、当日は、ゴーン容疑者の保釈が行われることから、玄関口付近には、多くの報道陣が詰めかけており、仮に、拘置所から何らかの塗装作業の依頼があったといたしましても、業者さんは、玄関口に車両を横付けするようなことはしなかったはずなのです。
 
第二の謎は、ゴーン容疑者が弁護団の用意した作業着に着替えて出所すること、すなわち、変装して周囲を欺く計画に対して、拘置所の職員が制止することがなかった点です。拘置所から変装して現れるという行為は、拘置所の信頼をも揺るがしかねません。拘置所が、詐欺的行為を黙認していると人々に認識されるからです。
 
第三の謎は、大勢の拘置所の職員がゴーン容疑者を取り囲んで玄関口に現れ、そのまましばらくゴーン容疑者に同行したため、塗装工が、変装したゴーン容疑者であることが、すぐに露見してしまった点です。すなわち、拘置所の職員に囲まれて出所すれば、変装がばれることは、一目瞭然であるにもかかわらず、なぜか、ゴーン容疑者は、変装することを選択しているのです。弁護団から、変装をアドヴァイスされても、普通は、拒絶するのでは?
 
このような謎から、ゴーン容疑者の変装事件には、逃亡計画に加えて別の側面が見えてまいります。それは、小菅拘置所の一部職員や弁護団を含めた組織によって劇が仕組まれており、初めから、その主役は“塗装工”であったのではないか、ということです。すなわち、時代の寵児と持て囃されたゴーン容疑者によって象徴される新自由主義の時代から、一労働者が主役であるという時代、すなわち、社会・共産主義の時代へのシフトをイルミナティーは目論んでおり、この時代のシフトの表現として、ゴーン容疑者の変装事件、すなわち、「グローバル企業のトップCEOから一労働者への変身事件」を起こさせたのではないか、と推測することができるのです。
 
弘中弁護士が、変装事件をめぐって、「ゴーン容疑者も一労働者」と語ったこと、そして、ゴーン容疑者が日産のバッテリー部門の中国系企業への売却計画を進めるなど、中国共産党政権依りの人物であることも、このような推測を補うでしょう。

 
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(続く)