時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ゴーン容疑者の逃亡計画は失敗か:替え玉を用いた逃亡計画はイルミナティーの常套手段

本日も、古代史・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。一昨日、小菅拘置所から出所した塗装工に変装したゴーン容疑者は、スズキの軽ワゴン車で逃亡したとする説を提起いたしました。その後、保釈後に弘中弁護士の法律事務所へ向かうゴーン容疑者の写真が、新聞紙上などで掲載されておりましたので、比べてみますと、確かにゴーン容疑者本人ではあるようです。
 
海外逃亡ほどの計画がなければ、あれだけ大掛かりで、恥も外聞も無いような変装事件を起こす必要はありませんので、やはり逃亡計画はあったのではないか、と推測することができます。そこで、仮に、逃亡計画があったといたしますと、それは、失敗に終わったのかもしれません。いずれにいたしましても、このように替え玉を用いた逃亡が計画されていた可能性に私が拘る理由は、替え玉を用いて刑罰を逃れるというのが、イルミナティーの常套手段であるからです。歴史的に見ましても、以下の事例があります。
 
  1. 2016年11月・12月に本ブログにて扱ったように、19世紀末にアメリカのシカゴ市とイギリスのロンドン市で発生した連続切り裂き事件の犯人は米国シカゴ市のハーマン・H・ホームズH. H. Homes(本名はH.H.マジェット)であったが、ホームズは、替え玉を用いて死刑を逃れている。その黒髪、黒い瞳、三白眼などの特徴は、ホームズがセファルディー系ユダヤ人、すなわち、「黒いユダヤ人」であることを示唆している。ホームズが報道機関に犯行文を送る際に自らを「切り裂きジャックJack the Ripper」と名乗っていることは、イルミナティーの下部組織である「カルマニョールCarmagnole」が「ジャック」という共通コードネームを用いていたことを想起させる。イルミナティー問題を扱っていると考えられるディケンズの『二都物語A Tale of Two Cities』の結末は、死刑を宣告された主人公のチャールズの身代わりに、容姿の似ている別人が処刑されるというものであるが、逮捕・収監され、死刑を宣告されたホームズの身代わりに、別人が処刑された可能性が高い(逃亡中のホームズは、私立探偵社のピンカートン社(Pinkerton National Detective Agency, 略称:Pinkertons)による追跡によって逮捕される)。
  2. 昨年6月・7月に本ブログにて扱ったが、オランダのセファルディ―系ユダヤ人であり、インドネシアのジャワ島からやって来た踊り巫女ないし王女という触れ込みでダンサーとなって一世を風靡したマタハリMataHari187687 - 19171015日)、本名マルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレMargaretha Geertruida Zelleは、第一次世界大戦中の独仏二重スパイとして、銃殺刑に処せられたとされているが、生存説がある。オランダのセファルディ―系ユダヤ人であること、芸名の「マタ・ハリ」が、「太陽」あるいは「日の眼」を意味すること、褐色の肌、漆黒の髪、三白眼といった特徴から、マタハリ」は、イルミナティーのメンバーであったと考えられ、同じような容姿を持つアジア出身の女性たちが、マタ・ハリの‘成り済まし’となったり、「チーム マタ・ハリ」を結成していたとも推測することができる。おそらく「チーム マタ・ハリ」の一人が、替え玉となって銃殺されたと考えることができる。
  3. 東洋の「マタハリ」と称された川島芳子は、第二次世界大戦中のスパイとして、中国共産党によって死刑判決を受け、銃殺刑に処されたとされていたが、1972年の田中角栄氏の訪中の際に、生存が確認されている。すなわち、中国共産党政権は、イルミナティーの代理人であったため、替え玉を用いてイルミナティーのメンバーであった川島芳子を逃したと推測することができる。
 
 
イルミナティーの常套手段問題を扱っていると考えられるディケンズの『二都物語A Tale of Two Cities
』の結末を踏まえますと、ゴーン容疑者が、替え玉を使って逃亡するという計画を立てたことはありえる推測の内に入り、今後も、替え玉逃亡計画を行う可能性が高いと言うことができます。ゴーン容疑者の行動には、注視してゆかねばならない、ということになるでしょう。

 
よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
 
 
(続く)