時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

分散型選挙システム導入の提言

 現在の我が国の政治システム(議院内閣制)では、国民は、議会選挙でしか政策を選択できない、という欠点があります。しかも、今回の参議院選挙のように衆参でねじれ現象がおきてしまいますと、一体、どの政策が国民に支持されているのか、全く分からなくなってしまうのです。

 この欠点は、大統領制の方が緩和されています。何故ならば、議会選挙とは別な選挙として、大統領選挙が実施されるからです。大統領(政府)と議会とでは、統治上の政策権限や優越権に違いがありますので(主に、大統領は外政、議会は内政・・・)、国民としては、両者別々の選挙の方が、政策を選びやすいのです。

 また、国民投票制度が存在する国でも、この欠点は補われています。特に全国民に関わるような重要な法案の場合には、議会の解散に訴えることなく、国民に直接賛否を問うことができます。

 国民に選択の機会を増やし、しかも、政策の争点をより明確にするためには、選挙制度に、首相公選制や国民投票を組みむことも一案なのではないか、と思うのですが、いかがでしょうか。