時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

自民党の民主党化は政治の可能性を閉ざす

 本日、阿倍首相が、突然に辞任表を表明されました。このため、来るべき自民党総裁選挙が、我が国の行く末に少なからぬ影響を与えることとなります。

 ところで、自民党の内部には、考え方に天と地ほどの開きがある人々が同居しております。改革路線を引き継ぎ自由主義路線を進むのか、あるいは、民主党の圧勝を受けてリベラル路線を目指すのか、総裁選挙の結果によって、我が国の政策は、大きく変化することになるのです。

 仮に、自民党民主党路線に接近するとしますと、日本国の政治は、オール・リベラルになってしまい、テロとの闘いからの後退をはじめ、財政再建公務員制度改革などの必要な改革まで頓挫することになりましょう。これでは、日本国の政治は、停滞してしまうかもしれません。自民党は、安易に流れるのではなく、明日の日本のためにこそ、総裁を選んでいただきたいと思うのです。