時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日本国の命運を担うミサイル防衛システム

 本日、米ハワイ・カウアイ島で、海上自衛隊のイージス護衛艦「こんごう」によるミサイル迎撃実験に成功したとの報が伝えられました。実戦配備には、費用対効果の考慮と集団的自衛権に関する憲法上の解釈問題があるとされていますが、ミサイル防衛システムほど、日本国の防衛にとりまして重要なものはない、と思うのです。

 長距離ミサイル技術が開発されて以来、日本国は、周辺諸国、特に核兵器保有する中国や北朝鮮の”飛び道具”による攻撃にさらされてきました。攻撃力に制限を課せられ、かつ、核兵器保有していない日本国は、長期にわたって、一方的に攻撃を受ける立場に甘んじてきたのです。しかしながら、ミサイル防衛システムは、この状態から日本国を救いだす役割を果たすことになります。相手国の軍事力による脅迫と即時的な攻撃力を、同時に封じることにもなるからです。

 このように考えますと、日本国政府は、最大限のコスト負担に耐えるべきでしょうし、集団的自衛権の行使は容認すべきと言えましょう。ミサイル防衛システムは、軍事バランスを一変させる効果を持つのですから。