時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

本当の目的を隠した法案

 近年に至って、本当の目的を隠した法律や法案が多くなってきていると感じるのは、私のみでしょうか。例えば、「個人情報保護法」は、ダイレクトメールといった迷惑行為への対応と説明されていましたが、いつの間にか、個人の情報を隠したり、情報開示に制限を加える手段として用いられるようになりました。「裁判員法」とて、本当は、国連の常任理事国入りのための法案であったとも指摘されています。

 法案の趣旨説明としては、もっともな理由を挙げながら、その法律が、目的の範囲を超えて全く違う効果を社会全体にもたらすことがあります。現在でも、「人権擁護法案」、「外国人参政権法案」、「児童ポルノ規制法」などといった法案が議論されていますが、”敵は本能寺にあり”で、本当の目的は別のところにあるのかもしれません。

 政府が偽善者となり、国民を騙すということは、あってはならないことなのですが、法案が議論の俎上に上るたびに、国民は、自らの身を守るために、法案の裏を読まなくてはならないとは、何と悲しいことでしょうか。

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