時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

NHKの国内より四川大地震優先の不思議

 先月に発生した四川大地震は、その死傷された方々や倒壊家屋の数からしても第一級の災害であり、現在も堰き止め胡の決壊という二次災害の危機に晒されているなどニュース性が高く、マスコミが、注目し続けていることは理解に難くはありません。しかしながら、三週間を過ぎても、7時のニュースのトップに登場してくることには、違和感を感ぜざるを得ないのです。

 NHKとは、公共放送でありますので、相当の大事件でない限りは、まずは、国内ニュースがメインとなるはずです。何故ならば、国民は、受信料を納めるかわりに、国民には、受信者として、必要な政治、経済、社会などに関する情報提供のサービスを受けている正当な権利があるのです。しかしながら、NHKが、ニュース番組の編成を行うに際して、恣意的に、あるいは、政策的な意図を以って優先順位をつけ、放送するとなりますと、国民は、知りたい情報を得られなくなってしまいます。

 3週間を超えて四川大地震がトップ・ニュースとなりますと、NHKの方針には、情報提供以外の別の意図があるのではないか、と勘繰りたくもなります(新聞の場合には、とうに一面からは消えている・・・)。被災された方々に対して心を寄せ続けることは自体は、決して非難されることではありませんが、中国という国柄を考えますと、NHKまでが、中共政府のプロパガンダのお先棒を担いでいるようにも思えるのです。

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