時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

医療費抑制に低コスト型の技術・システム開発を

 年々増え続ける社会保障費の原因として、しばしば指摘されているのが、医療技術や機器の高度化による治療費の増加です。そこで、この医療費を抑制する方法として、低コスト型の技術やシステムの開発を促進してはどうでしょうか。

 医療技術が発達しますと、それに比例して治療コストも当然高くなると考えられがちです。しかしながら、低コストであって、かつ、治療効果が抜群に発揮されるような方法が開発できれば、医療の高度化と低コストの両者が実現することができます。例えば、自己の幹細胞を培養し、それを体内に戻すことにより、自己の自然治癒能力を最大限に利用する画期的な方法も、既に臨床の段階に入りつつあるとの報道もあります。こうした新規の治療法を、大規模な幹細胞培養システムを構築することにより低コスト化する、といったことも考えられましょう。また、現在、内外からの注目を集めている万能細胞を用いた治療も、効率的な培養技術などが開発されれば、将来的には、低コスト化を図ることができるかもしれません。

 産業界では、如何にコストと価格を抑え、かつ、高い品質を持つ製品を作り出すかに、日夜努力が傾けられています。医療分野においても、国民の多くが先端の治療の機会を得られるように、ぜひ、低コストと高品質を同時に追求していただきたいと思うのです。

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