時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

皇室が国民とともに歩むために

 昨日の会見で、羽毛田宮内庁長官は、天皇陛下が体調を損なわれたのは、皇位継承など問題を憂いてのことであったと述べておりました。最近の皇室をめぐる状況を見ておりますと、皇室内の不協和音は、東宮家に端を発しているように思えるのです。何故ならば、このまま東宮皇位を継承するといたしますと、皇室が、国民からの尊敬を得られない可能性があるからです。

 公に報道されているだけでも、東宮家には、さまざまな問題の指摘や懸念があります。
1.皇位の男子継承の伝統を覆して、女帝を望んでいること。
2.東宮夫妻が、天皇皇后両陛下や伝統祭祀を蔑にしていること。
3.外戚に、外務省の機密費流用の疑いがあること。
4.外戚が、水俣病の発生に責任があること。
5.東宮夫妻が、自らの健康状態について説明不足であること。
6.東宮家および外戚創価学会との繋がりが指摘されていること。
7.公務よりも、私的な外出には熱心であること。
8.公平な態度ではなく、公務のえり好みをしていること・・・

 などなど、数え上げたらきりがありません。こうした問題があるため、現在では、東宮夫妻が次期天皇・皇后に相応しいのか疑問を持たれるに至っており、また、たとえ即位したとしても、国民からの尊敬を得られるとは考えられないのです。長子相続による世襲制の最大の欠点は、継承者が、必ずしも適任者ではないことです。日本国の伝統では、皇位の継承は、長子相続ではなかったのですから、これに拘る必要はないと思うのです。

 そこで、不適任者が天皇・皇后となることを未然に防ぐための制度を設けるとしますと、例えば、
1)天皇皇室会議に廃嫡などの決定権を与える。
2)国民の何%、あるいは、何万人の署名があれば、廃嫡の要請を受け付けつけ、検討委員会において廃嫡理由の真偽を調査した上で、国会の議決、あるいは、国民投票に付す。
3)皇室典範を改正し、長子相続制度から複数の継承資格者から適任者を選ぶ制度に変える。
といった方法が考えられます。

 皇室が、今後とも国民と共に歩んでゆくためには、何らかの危険回避のための制度が必要なのではないか、と思うのです。

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