時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

謎が深まるばかりの大分県教員不正採用事件

 昨日、NHKの夜7時のニュースを見ておりましたところ、大分県で起きた教員の不正採用事件について、成績が改竄されたとして採用を取り消された方が、これを不服として裁判に訴えるという事件を報道していました。もし、この提訴が事実ならば、大分県の事件の謎は、深まるばかりと思うのです。

 何故ならば、原告側の言い分とは、自分は全く改竄を誰にも依頼していないのにもかかわらず、勝手に成績を底上げされ、このために採用を取り消されるのは不当である、というものだからです。もし、この言い分が正しければ、不正が行われた理由や動機は、全く見当たらないことになります。それでは、この謎を解くことはできるのでしょうか。あり得る推測は、不正を行った側は、組織的にこれを行っており、成績の改竄の対象となった方も、この組織との間に何らかの関係があった、と言うものです。事件発覚当時も、新聞報道では組織的な犯行との指摘もあり、この憶測が当たっていれば、本人が依頼もせず、かつ、全く知らなくとも、試験結果が改竄されることは大いにあり得ます。

 もし、組織が関わっているならば、やはり、組織の責任を追及せねばならないと思うのです。裁判によって、不正採用の実態が明るみにされれば、教育再生への一歩となるのではないでしょうか。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<A HREF="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</A>