時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

無抵抗な子供の殺人の罪は重いのでは?

 昨日、秋田県で起きた児童連続殺人事件の二審の判決があり、被告は、一審と同様に、無期懲役を言い渡されたと言います。裁判官は、死刑相当とは言えないと述べたとされていますが、無抵抗な子供の殺人は、大人の殺人よりも罪が重いのではないか、と思うのです。

 大人であれば、ある程度は、もし、殺意を持った人間に襲われたとして、自力で抵抗することができますし、その結果、相手を傷つけたとしても、正当防衛が成立します。しかしながら、体も小さく、力も大人には及ばない子供となりますと、犯人に対する抵抗には限界があります。いわば、犯人の殺意のままに命を落としてしまうことになるのです。

 古今東西を問わず、無抵抗な人の命を奪ったり、傷つけたりすることは、卑怯な行為とされてきました。この事件は、被告に全幅の信頼を寄せている子を殺め、かつ、全く罪のないお子さんにも手をかけたのですから、通常の殺人よりもはるかに罪が重いと思うのです。

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