時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

北朝鮮の核爆弾小型化技術はどこから流れたのか

 「国際危機グループ」という名のNGOの報告によりますと、北朝鮮は、既に核爆弾の小型化に成功しているそうです。核爆弾の製造よりも、爆弾の小型化はさらに技術的な難易度が高いと言われており、もし、この情報が事実であるとしますと、北朝鮮の核保有とともに、どこの国からこの技術が流れたのか、ということも問題にされなくてはならないと思うのです。

 数年前の核実験の結果を思い起こしますと(失敗?)、北朝鮮が、自力で核弾頭の小型化に成功したとは考えられず、既に核兵器保有している国から技術が流出した可能性は極めて高そうです。NPTでは、非核保有国の核保有や開発を禁じる一方で、核保有国に対しては、自国の核技術の流出を禁じているはずです。ソ連邦が崩壊した時に、核の技術者が海外に離散したとの説もありますが、北朝鮮の小型化成功が最近のこととしますと、時機が合わないようです。

 NPT体制にあっては、核保有国にも非保有国にも核拡散を防ぐ義務がありますので、北朝鮮の核開発については、もし、背後に協力している国があれば、その国の責任も問わなければならないと思うのです。

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