小沢代表―土建政治の落日か?
本日、民主党の小沢代表が、自ら身を引くとう形で、党首辞任を正式に表明されたと報じられています。しばしば、小沢氏は、田中派譲りの卓越した集金力で政党の主導権を握り、民主党の代表にまでのし上ったと評されてきました。その経歴を振り返りますと、小沢氏は、土建で栄え、土建で滅んだように思えるのです。
何故ならば、小沢氏の政治スタイルが、公共事業を通した利益誘導型の政治にあったとしますと、西松建設違法献金事件は、その終焉を意味したからです。そうしてそれは、旧来型の政治スタイルとしての土建政治の落日の象徴でもありました。時代の流れは、小沢代表の政治スタイルを過去のものとし、土建政治は、小沢氏を道連れにしてしまったと言えなくもありません。自らを成功に導いた要因が、後に、滅びの要因ともなることは、よくある出来事です。
小沢代表が、本日の辞任をもって、政界を引退するのかどうかは分かりませんが、少なくとも、小沢氏流の政治スタイルは、政治の舞台から消えてゆく運命にあったと思えるのです。
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