時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

恐るべき公安調査庁長官のモラル低下

 昨日、元公安調査庁長官の緒方被告に、東京地裁から有罪判決が下されました。朝鮮総連に対して不動産詐欺を働いたとして、詐欺罪が適用されたそうですが、朝鮮総連が絡んでいるところに、我が国の公安体制の綻びが見られるのです。

 そもそも、朝鮮総連とは、拉致事件での協力が指摘されているように、北朝鮮政府からの指令を受けて、我が国に対して工作活動を行ってきた団体です。自国の安全を守るために、公安が厳重に監視し、取り締まるべき対象であって、本来、公安とは鋭く対峙すべき組織であったと言えます。ところが、この事件から垣間見られる公安の姿とは、相手方と馴れ合いとなり、相互に便宜を図っているというものでした。朝鮮総連側は、被害はなかった主張しているそうですから、元長官は、朝鮮総連に擁護されていると見ることもできます。これでは、事もあろうに、日本国民に被害を与えた団体と政府機関が癒着しているという構図となってしまいます。

 緒方被告は、無罪を主張して控訴するそうですが、たとえ法律に触れていないとしても、国民の信頼を裏切ったことによる道義上の罪は重いのではないかと思うのです。この事件は闇に覆われており、不明な点が多いのですが、公安は、国民から託されている任務の原点に戻るべきなのではないでしょうか。

 よろしければ、クリックをお願いいたします。
<A HREF="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</A>