時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

良い規制と悪い規制

 規制緩和という言葉は、市場の自由化や競争力の強化と同義として語られがちです。しかしながら、必要な規制まで廃止してしまいますと、市場が混乱し、経済危機や金融危機を招くことも確かなようです。そこで、良い規制と悪い規制とを区別してみることにしました。

 良い規制とは(1)国民の基本的な自由や権利を守るための規制、(2)市場の公平性と健全性を保つための規制、(3)市場のメカニズムを守るための規制・・・などがあり、こうした規制を撤廃しますと、経済の歯車が狂い、崩壊を招く可能性が生じます。一方、悪い規制とは、(1)省庁の利権を確保するための規制、(2)特定の企業や団体を優遇するための規制、(3)無意味に競争を制限する規制・・・などがあります。こうした規制は撤廃しても問題はなく、むしろ、市場の活性化に繋がります。

 これまで、規制=悪の図式から、大胆な規制緩和や行き過ぎた規制撤廃が行われてきました。今後は、規制の良し悪しを判断してから緩和措置に踏み切るべきと思うのです。

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