時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

国民が主役ならば国民投票の導入を

 各政党とも、選挙となると国民を持ち上げ、”政治を国民の手に取り戻す”というフレーズをよく耳にします。掛け声だけは威勢がよいのですが、マニフェスト国民投票の導入を記載した政党がないことは不思議なことです。

 現在、国民が草案について直接判断する国民投票という制度は、憲法改正に限定されています。国民は、代表制を通して政治家に国政を託しているのですから、すべての法案について国民投票を実施する必要まではありません。しかしながら、国民の自由、権利、義務に直接かかわるような法案について国民投票が実施できるようにすべきではないか、と思うのです。特に、外国人への地方参政権の付与、人権擁護法案夫婦別姓の導入・・・といった法案は、国民投票があってこそ、国民の意思を直接に反映させることができます。

 マニフェストに書くべきは国民投票の導入であり、掛け声だけではなく、国民が政治に参加する権利を、実質的に拡大させるべきなのではないでしょうか。選挙では、ア・ラ・カルトに政策を選べませんので、”抱き合わせ販売”の如くに国民の望まない法案が成立してしまうことを危惧するのです。

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