時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

国会中継はNHKの義務では?

 ようやく、本日、国会が召集され、民主党内閣による独走態勢に歯止めがかかりそうですが、NHK国会中継が縮小されるという情報は、事実なのでしょうか?もし、事実であるとしますと、民主党は、国民の前から政治を隠そうとしていることになります。この行為は、オープンな政治を訴えてきた民主党の方針にも反しますし、時代に逆行しているとも言えます。

 NHKの政治からの独立性は、しばしば議論されてきましたが、民主党政権下の国会中継縮小が、NHKの独断で決定されたとも思えません。民主党が、NHKに圧力をかけたか、あるいは、総務相が指示を出したと推理することができます。しかも、国会中継は、公共放送局としてのNHKの存在理由でもあります。たとえ視聴率が低くても、国民に対して議会の審議を公開することが、特別に受信料の受け取りが認められているNHKの義務とも言えるのです。隠す行為には、隠したい理由が存在するものであり、それは、隠す側にとって都合が悪いことに決まっています。

 これまで、本ブログの記事で民主党政権による議会の形骸化の危機を書いてきましたが、この方針が、国会中継にまで及ぶとなりますと、危険度はさらにアップします。小沢幹事長は、イギリスの制度をモデルとしているとのことですが、議会制民主主義の本場で学んだ結果、自国の議会制民主主義を壊すとは、何か、悪い冗談のように思えるのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<A HREF="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</A>