時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

民主党は党組織の民主化を

 民主党政権が発足してからというもの、日本国の政策決定のプロセスが、トップ・ダウン型に変化してきたことは、誰もが気づくことかもしれません。与党である民主党では、小沢幹事長に決定権が集中しているとも報じられており、民主党の”民主”という看板は、北朝鮮と同様にお飾りになりそうです。

 そこで不思議に思うのは、何故、民主党の議員の人々は、この状態に対して疑問をもたないのか、ということです。議員立法を禁じるなど、明らかに憲法に違反し、かつ、言論の自由に対する抑圧があるにも拘わらず、誰もがこの方針に、異議を唱えようとはしないのです。政治学を少しでもかじっていれば、民主党内に起きていることが、立憲主義の原則にも、民主主義の原則にも反し、日本国が培ってきた政治的な価値観からも大きくずれていることが分かるはずです。党内においてですら、幹事長を恐れて自由に発言もできず、その言いなりになっているようでは、国会や国際社会の舞台にあって、一人の政治家として活躍できるはずもありません。

 民主党の議員の方々は、まずは、党内の透明性を高め、個々の議員が、自由な政治活動ができるよう、党内改革に取り組むべきなのではないでしょうか。民主党が、ヒエラルヒーに縛られた不自由な政党である限り、国民は、民主党を信頼し、日本国の将来を託することはできないのではないでしょうか。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<A HREF="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</A>