時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

沖縄米軍基地―騒音対策という解決方法

 沖縄の米軍基地に対する反対運動では、基地周辺に居住しているの方々の騒音による健康被害が問題とされているようです。そこで、この問題の解決方法として、徹底した騒音対策も考えられるのではないかと思うのです。

(1)住宅の防音設備
 騒音公害の専門家ではありませんので、具体的な方法を上げることは難しいのですが、まず、基地と住宅との距離と、騒音の被害の程度との関係を分析し、住環境には適さない範囲に居住する人々に対して、住宅に防音設備を設置するという方法が考えられます。また、政府が、外の音を遮断する効果を持つ住宅の建材や施設を開発・支援することも、政策の一つとしてあげることができます。

(2)転居の補助
 基地周辺が、居住空間として劣悪な状況であるならば、政府が、住居の移転について補助金を支給するという方法もあります。もちろん、強制立ち退きではなく、希望者が、政府が、県内の騒音レベルの低い場所への転居を望む場合、その手助けをするという方法であれば、抵抗感は低いかもしれません。

(3)基地周辺の土地利用の規制
 基地周辺に住宅地があることは、望ましくありませんので、基地周辺の土地は緑化地帯や農地とするなど、土地利用を住宅以外の用途に限定し、住民被害が起きないようにする工夫も必要です。

 現状では、移設や移転問題で時間と予算が費やされ、しかも、負担の押し付け合いが続いています。騒音被害を最小限に抑えることで、沖縄県民の方々の負担を軽減できるとするならば、この方法は試みる価値があるように思うのです。

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