時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

朝鮮学校無償化問題の核心は教育内容

 朝鮮学校を高校授業料無償化の対象から外す方針に対して、母国語の保護や異文化理解の側面から反論があるようです。しかしながら、この問題の核心は、朝鮮高校の教育内容になるのではないでしょうか。

 近年まで、多文化共存というスローガンのもとで、異文化の許容と相互理解が声高に叫ばれてきました。しかしながら、この”異文化”の内容については、誰も深く追求しようとはせず、議論は曖昧とされてきたのです。朝鮮学校の問題は、この曖昧にされてきた”異文化”の問題に光を当てることになりました。何故ならば、居住国が国是と定める自由や民主主義といった価値観に反して独裁体制を容認したり、テロ行為を容認したり、本国が重大な国際犯罪や人権侵害を犯しているような場合には、それは、許容すべき”異文化”とは言えないからです。

 居住国に害をなすような教育を率先して行っているからこそ、朝鮮学校への国費による支援は問題となるのであり、単なる民族教育の域を越えていることが、対象から除外される本当の理由なのではないでしょうか。

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