時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

メディアは候補者とタレントのけじめを

 7月に予定されている参議院選挙では、タレントやスポーツ選手が候補者に名を連ね、国民からは、いたく顰蹙を買っているようです。政党が有名人に頼る理由、それは、メディアの扱いにもあるのではないかと思うのです。

 マスコミは、タレントやスポーツ選手の候補者を、その職業の延長線上にあるものと考えがちです。このため、候補者でありながら、あたかも有名人を追いかける如く、その動向を報じることになります。国民の多くも、この報道姿勢に、違和感を感じていないかもしれません。しかしながら、選挙の公平性を考えますと、特定の候補者だけをカメラが追い、その映像を放映することには、問題があります。何故ならば、特定の候補者を有利にしてしまうからです。政党にとりましては、従来の知名度に加えて、マスメディアが宣伝してくれるのですから、これほどありがたい候補者はいない、ということになります。

 こうした問題を解決するためには、タレント候補者も、立候補した以上、他の候補者と同等に扱いうべきと思うのです。候補者とタレントとの間に明確な線引きをすることで、わずかなりとも、政党の有名人偏重と依存の習癖が治るのではないかと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<A HREF="https://blog.with2.net/link.php?626231">人気ブログランキングへ</A>