時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

”国家的危機”を招いた責任は

 宮崎県を訪問した管首相は、口蹄疫の拡大を”国家的危機”と述べ、終息へ努力してゆく姿勢を示したそうです。政府としての積極的な取り組みは評価すべきことなのですが、こうした事態を招いた責任のほうは、うやむやにされてしまいそうです。

 赤松農相の留任を見送ったことで、民主党政権では、口蹄疫の発生に対する責任はとったものと考えているのかもしれません。しかしながら、ネット上では、発生原因について様々な情報が飛び交いながらも、政府から国民に対する明確な説明は未だにありません。真相は藪の中なのです。感染を封じ込められなかったのも、口蹄疫に関する情報や感染予防策について、宮崎県の人々に対し充分な伝達がなかったからかもしれないのです。

 自らを”国家的な危機”を救うヒーローと見なしている管首相は、口蹄疫の原因については責任を感じていないのかもしれません。悪いことは、全て鳩山前政権に押し付けているようにも見え、またもやマジックをかけられているように思えるのです。

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