時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

無法者を首相にすると無法国家になる

 民主党の代表選を控え、菅首相と小沢氏、両立候補者の人物評がさかんに報じられています。「小沢首相」が誕生した場合の最大のリスクは、日本国が無法国家になることではないかと思うのです。

 組織のトップに、遵法精神が欠けており、しかも、法の抜け道探しに道徳的な罪悪感を感じない人物を据えますと、組織全体の職務態度に悪影響が及びます。良心をもった部下でも、上司の不正を咎めることは難しくなりますし、場合によっては、報復や迫害を受ける恐れさえあります。また、良心をもたない部下は、ここぞとばかりにトップをまねて、さらに組織腐敗を促進させてしまうかもしれません。

 無法者が国のトップに座しているがゆえに、国家そのものが無法国家となった事例は、北朝鮮を始め、しばしば歴史に見られます。小沢氏まつわる問題が、ほとんど法律違反や政治家としての倫理観を問われていることを考えますと、このリスクは、真剣に考慮すべきと思うのです。

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