時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

検察への攻撃は全共闘の残滓なのか

 本日の日経新聞朝刊の”交友抄”に、元検事の方が、「”革命”時代の論敵」と題する文章を書かれておりました。この文章を読んで、検察が攻撃される理由の一端が分かり、これまでの謎の一部が氷解しました。

 元検事の方によりますと、検事志望したことから、全共闘の活動家から「革命の暁には真っ先に絞首刑にしてやる」と言われたというのです。この時代、自由主義体制擁護派=体制派は検察に、革命志向の活動家=反体制派は弁護士へ、という進路の色分けがされていたようなのです。民主党政権が成立した途端に、検察に対する攻撃が激しくなったのも、元全共闘の活動家が顔を揃える政府の公認ということも考えられます。

 それにしましても、治安維持に必要な組織である検察を攻撃するのは尋常ではなく、反体制派の活動家の人々は、恐怖政治の象徴でもあった”革命裁判”こそ、理想としてるのでしょうか。検察機能を正常化し、中立性と公平性の確保を求めるということであれば理解できますが、組織そのものを攻撃する態度は破壊活動としか言いようがありません。一連の検察に関わる事件の裏には、果たして、如何なる組織が動いているのでしょうか。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>