時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

来年度予算案は民主党の”焦土作戦”?

 イギリスでは、労働党のブラウン政権から保守連立のキャメロン政権に政権交代するに際して、マスコミが、興味深い話を報じていました。嘘か真か、新たに就任した財務大臣が、国庫の金庫を開けてみたところ、”もうお金はない”と書いた紙きれが入っていたというのです。

 イギリス流のユーモアなのかもしれませんが、民主党政権を見ていますと、このお話、あり得るようにも思えるのです。つまり、政権与党の内に、使えるお金はみんな使ってしまい、次期政権を財政問題で苦しめるという・・・(イギリスでは、実際に、超緊縮財政へ…)。いはば、”焦土作戦”です。来年度予算には、”埋蔵金”から7兆円程が組み込まれており、こうした財源は、枯渇すればそれでおしまいです。民主党政権は、後先構わずに、長期的な展望もなく、自党のためだけに予算を組んでいるとしか思えないのです。

 左派の活動家であった菅首相も仙谷官房長官にとっては、こうした”闘争モード”の作戦は、当然のことなのかもしれませんが、国民にとりましては、迷惑この上ありません。国会では充分に予算案を審議し、常識的な範囲におさまるように、修正を加えるべきと思うのです。

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