時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

”生活保護の勧め”は小さな暴君を生む?

 最近、生活保護を受けるためのハウツーものの書籍が売れているそうです。受給申請を無理やりに通すための”技”の伝授らしいのですが、生活保護からの脱却を指南する本が売れるならばいざしらず、財政破綻が懸念される中でのこの現象には問題があります。

 ”生活保護の勧め”は、全く負担者のことを考えていない点において、独裁者や暴君と共通しています。こうした人々もまた、国民の負担など顧みることなく、自らの愉しみのために国家の財政を傾けるからです。生活保護を薦める人々は、給付金が消費に回ることを理由に、”経済効果”を主張していますが、独裁者や暴君もまた、贅沢や無駄使いには”経済効果”あると主張することでしょう。実のところは、他の人々の所得を、移転しているに過ぎないのですが・・・。強者と弱者という立場の違いがありながら、両者は、他者に負担を押し付けても平気なメンタリティーにおいて共通しているのです。

 どうしても生活できない人々に対しては政府が保護する必要がありますが、3兆円もの予算が生活保護費が費やされる状況は、どう考えましても異常です。外国人の受給が増加する背景にも、日本国民の負担に対する申し訳なさや思いやりが欠如しているからかもしれません。

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