時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

原発事故特別チームの結成を

 3月11日に東北地方を襲った地震津波は、多くの人々の尊い命を一瞬のうちに奪い去りました。この悲劇に加えて、福島第1発電所では、原子炉の冷却機能が働かないという事態が発生し、最悪の事態を避けるべく、被曝を覚悟で、作業員の方々が困難な冷却作業に取り組んでおられます。

 我が国には、福島のみならず、全国に多数の原子力発電所が建設されており、災害やテロなどによって、何時、同様の問題が発生するとも限りません。そこで、事故発生とともにその処理に迅速に当たる、原発事故特別チームを結成し、即応態勢を整えるべきであると思うのです。このチームは、全国、地方、各原子力発電所の何れかのレベルで設置し、原子炉の構造と仕組みに詳しい専門家をメンバーとします。事故発生時には、陣頭指揮を努め、平時には、あらゆる事故への対応策の研究と準備・点検にあたっていただくのです。また、津波などによる冷却機能の喪失を想定し、移動式発電機や冷却材などを備蓄しておくか、何時でも輸送可能な状態にしておくことも重要な準備です。

 太平洋プレートに連動して、関東および関東以西でも大地震が発生する可能性もあり、すぐにでも、他の場所での原発事故への備えを急ぐべきです。これ以上の後手後手は、許されないと思うのです。

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