時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

民主党は選挙結果をどのように自己分析するのか

 昨日実施された統一地方選挙では、有権者の多くが、民主党の候補者への投票を避けたようです。素直に見れば、この結果は、民主党政権に対する国民の不満と不信の現れとして理解できるのですが、当の民主党からは、選挙の敗因についての自己分析は聞こえてきません。

 実のところ、民主党政権に対する国民の支持率が低下したのも、この自己分析を回避する態度にあるように思えます。東日本大震災に際して示した民主党政権の判断ミスと”ネグレクト”は、被災者の方々のみならず、国民多数の失望を買ったことは想像に難くありません。また、福島第1原発の事故で見せた隠蔽体質と迷走は、日本国政府に対する国内外からの信頼を大きく失わせることになりました。震災への対応ばかりではなく、政権発足以来、民主党政権には失政が後をたたないのです。もし、民主党が、日頃から自己分析という反省を心がけていたとしたら、自らの欠点を把握し、それらを自発的に改めることができたことでしょう。

 またもや民主党が、今回の選挙結果にも素通りを決め込むとしますと、菅首相の辞任や総選挙への要望は、否応なく高まらざるを得なくなると思うのです。

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