時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

何故、放射線量の影響が分からないのか

 21世紀に入り、目覚ましい科学技術の進歩により、人類は、宇宙のあらゆる現象を解明しつつあります。しかしながら、人類がその存在を知ってから半世紀を過ぎているにも拘わらず、放射線量の人体に与える影響については、学者の意見は一致していません。

 昨日も、政府が策定した「校庭放射線量」の許容基準をめぐり、専門家の立場から意見を述べてきた小佐古官房参与が辞任しています。政府の基準は甘すぎると・・・。その一方で、ネットのニュースによれば、イギリスでは、これまでの放射線量の人体への影響は政治的な理由から誇張されてきており、大幅に規制を緩和すべしと訴える学者も現れたそうです。

 もし、放射線量の影響について、政治的な思惑により、科学的な研究結果が歪められているとしますと、人類は、”過大評価”と”過小評価”の両面からのリスクにさらされます。福島第1原発の事故は、放射線量の人体への影響について、独立性と透明性を確保した上での、より客観的な調査と研究の必要性を示唆していると思うのです。

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