時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

八場ダムの水力発電所化の議論を

 民主党政権が発足した当時、連日のように報道されてきた八場ダムの建設中止問題は、最近は、めっきり報道される機会が少なくなりました。しかしながら、最近に至って、福島第1原発の事故による電力不足により、”自然エネルギー”の一つである水力発電の議論に、その名が見受けられるようになってきています。

 八場ダムは、2008年の計画見直しにより、治水などに加えて、水力発電の機能も担うよう変更されています。つまり、完成した場合、水力発電所にもなったわけなのですが、水力発電については、(1)発電量が少ない、(2)貯水により、下流東京電力松谷発電所の発電量が減少する、の二つの反論があるようです。(1)については、ヤフーの知恵袋の質問と回答では、発電量を4099万KWとして否定的な見解が書き込まれていますが、公式の資料では、11.700万KWなそうで、4000世帯分の電力を供給できるそうです。この発電量は、決して少ないわけではありません。(2)については、ダムの放水量を調節すれば、下流のダムの貯水量を減少させることにはならないはずです。一つの支流に複数のダムが建設されている事例もあります。

 八場ダムについて知り得た情報に頼って書いていますので、他にも、メリット、ならびに、デメリットがあるかもしれません。しかしながら、八場ダムの議論は、水力発電所としての評価を勘案しながら、進めるべきではないかと思うのです。

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