時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

太陽光発電は補助用では

 昨今、原発の安全性に対する不安から、自然エネルギーの積極的な導入が叫ばれており、太陽光発電への期待も高いようです。しかしながら、現状では、太陽光発電は、補助用なのではないかと思うのです。

 昨日は、大規模な太陽光発電所建設の問題点を書きましたが、発電効率やコストの面から見ますと、他の電力と比較してデメリットが多すぎます。特に、大量、かつ、均質な電力を要する産業用電力には適していないのです。発電量は、日照時間、つまり、天候の影響を大きく受けますので、現状では、精密な製品を製造している工場では、品質や性能を一定に保つことができなくなります。一方、太陽光発電の利点とは、家庭用のとしては電力供給能力をもつこと、住宅など小規模単位で導入できること、送電線をひかなくとも電力が供給できること・・・などを挙げることができます。

  電力供給量を増やす政策としては、産業用と家庭用を分けて考えるべきですし、太陽光発電技術がコストと送電上の問題を解決するまでの間は、こうした利点を生かした補助用にとどめるべきではないかと思うのです。

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