原子力発言―袋小路の管首相

　福島第一原子力発電所の事故が管首相に報告された際に、首相は、自分は原子力に詳しい、と胸を張ったと伝えられています。最近になって、首相の判断で海水注入が停止されたとの報道がなされると、今度は一転して、自分は原子力詳しくない、と前言を取り消してしまいました。

　このころころと変わる発言からしましても、首相は、国民の信頼に足る人物ではないことは明らかなのですが、原子力に詳しいにせよ、詳しくないにせよ、どちらが事実であったとしましても、事故に対する首相の責任は、重大です。何故ならば、もし、首相が、真に原子力に詳しいならば、よく分かっていながら、故意に事故を深刻化させたことになるからです。逆に、本当のところは、それほど詳しくはないのであるならば、よく知らないにもかかわらず、首相としての権力とリーダーシップを誇示したいがために、傲慢に誤った判断を下したことになります。

　管首相は、非難の矛先が向くたびに、その場その場で供述を翻し、責任から逃れようとしているように見えます。どちらが事実であっても、首相である以上、責任から逃れることはできないことを、政治家として覚悟すべきなのではないかと思うのです。

　よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>