時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

憲法第9条と脱原発運動

 守ろう”憲法第9条”を掲げている一国平和主義者と脱原発主義者の姿がダブル理由は、その徹底した非現実思考、あるいは、政治的な背景が共通するからではないかと思うのです。しかも、自国はだめでも、外国ならばよいという点まで。

 戦争の放棄も、脱原発も、自国だけで行ってもさほどに意味のあるものではありません。脱原発を決定したドイツも、原子力で発電された隣国のフランスの電力を購入しているのですから、見かけの”脱原発”に過ぎません。しかも、危険であることがその理由ならば、他国にリスクを転嫁することにもなりかねませんので、モラルについても疑問符が付きます。加えて、他国で原発事故が起きれば、国境を越えて飛来した放射性物質で自国も汚染されるのですから、脱原発イコール安全でもないのです。

 現在、中国も韓国も原発推進の姿勢を堅持していますので、日本国だけが脱原発となりますと、国際競争力においても不利な立場に立たされてしまうのは、目に見えています。”平和運動”を装った護憲運動の裏については、しばしば指摘されていますが、脱原発運動もまた、その背後には、再生エネ利権も巻き込んだ、反日運動と日本弱体化の思惑が潜んでいるかもしれないと疑うのです。

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