時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

外国人1万人無償招待計画は観光庁の”やらせ”

 本日の朝方、ネットのニュースで、日本国の観光庁が、震災で減少した外国人観光客をもとに戻すために、無償で1万人の外国人を日本国に招く計画を策定したと報じられていました。この計画、国家ぐるみの”やらせ”ではないかと思うのです。

 外国人無償招待計画は、世界各国で希望者を公募し、その中から選ばれた人々に来日してもらい、ネットのブログやソーシャル・ネットワークなどを通して、海外に日本国の安全性を宣伝してもらおうというものです。予算も11億円程計上する予定なそうですが、日本国の国費で来日した人々が、日本国の実情を正確に伝えるとは限りません。つまり、マイナス面には目をつむり、プラス面だけを取り上げるか、潤色して発信する可能性が高くなります。原発関連では、電力会社や経済産業省の”やらせ”が批難されていましたが、この方法は、こうした”やらせ”と同じ構図となります。また、無償招待を受けた人々からの発信では、信頼性にも疑問が生じ、宣伝効果も期待できません。

 労組では、デモ参加者を動員する際には日当が支払われるそうですが、この無償招待制度もまた、同様の発想に基づいています。自国の宣伝のために、国際レベルで動員をかけたとしますと、日本国の恥となりますので、こうした計画は、即刻廃棄すべきなのではないでしょうか。

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