時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

民主党と郷原氏―第三者委員会は中立だったのか

 昨日、民主党大阪府知事選に元検察官であった郷原信郎氏に出馬を打診したとするニュースが報じられていました。郷原氏の名に聞き覚えがあり、記憶を辿ったところ、郷原氏とは、九電問題で第三者委員会を設置した際に、その委員長を務めた人物であったのです。

 郷原氏とは、コンプライアンス問題を専門としているようですが、2010年3月には、民主党から参議院議員選挙での出馬を要請されております。この時は、不起訴とした検察を評価した小沢氏の発言に反発して出馬を断ったそうですが、基本的には、石川議員の逮捕に疑問を呈するなど、民主党擁護の姿勢を示しています。このことは、大震災以前より、民主党郷原氏との間には繋がりがあり、第三者委員会の委員長にも、民主党コネクションで就任したことを示唆しています。もしかしますと、第三者委員会という中立・公平な機関を装いながら、その実、民主党政権は、自らに都合のよい”専門家”を集めたのかもしれません。

 枝野経産相は、訪問先の中国で、第三者委員会の作成した報告書に佐賀県知事の関与が記載されていながら、九電側が、この件を取り上げなかったことについて、怒りを露わにしていましたが、この不自然な態度にも、脱原発・反原発を強引に進めたい民主党の思惑を感じるのです。

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