時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

橋元前知事の市長選出馬―脱原発への執念か

 大阪府の知事であった橋元氏は、今度は、市長選に鞍替えして立候補する予定と報じられています。知事を辞職して市長を目指す意図がよく分からなかったのですが、もしかしますと、その理由の一つは、脱原発への執念なのではないかと思うのです。

 先日の記者会見で、橋元氏は、関西電力株主権を行使して、脱原発を実現する旨の発言をされていました。府知事になくて市長にあるもの、それは、実は、関電の株主としての地位なのではないかと思うのです。保有率が9.29%とはいえ、関西電力筆頭株主大阪市であり、先の総会でも、脱原発に賛同する株主の人々が、原発の運転停止などを求める提案を行っていました。他の株主をも巻き込めば、関電に脱原発を迫ることができるのではないかと、考えているのかもしれません。

 他の電力会社と比較しても、関電の原子力依存率は高く、脱原発を実行すれば、関西経済にストレートに響きます。脱原発は、関西経済に地盤沈下が起き、失業者が増加してでも優先して進めるべき政策なのでしょうか。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>