時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

経団連会長の孫氏批判―経団連は悪者か

 経団連の米倉会長が、原発再稼働の提案に対して孫氏が反対したことを批判したと報じられています。この批判について、経団連の側を”悪者”する見解もあるようですが、実際のところは、どうなのでしょうか。

 孫氏を支持する人々は、氏が、日本国民の安全のために原発の再稼働に反対していると主張しています。しかしながら、氏が進めているメガ・ソーラー事業を思い起こせば、真の狙いは、自己の事業の推進、あるいは、日本経済に対するハンディを重くするにあることは、誰でもすぐ分かることです。電力の供給の不安定化と電力料金高は、日本経済に重くのしかかる”6重苦”の一つでもあります。しかも、こうしたハンディが、海外に製造拠点が流出する原因ともなっているのですから、原発再稼働問題は、失業問題とも直結しているのです。ソフトバンクは、データ管理を韓国に移転しており、日本国の経済が空洞化しようとも、自分自身には関係ないと考えているのでしょう。

 ”6重苦”を軽減するどころか、自己の利益のためにさらに重くなるよう、積極的に活動していることを考えますと、経団連の会長が、孫氏を批難するのももっともなのではないかと思うのです。

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