時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

大阪維新の会の「船中八策」は選挙目当て?

 民主党への政権交代は、マニフェストに掲げた”ばらまき政策”が有権者の心を惹きつけたからとも説明されています。大阪維新の会船中八策は、究極の選挙目当てのマニフェストなのかもしれません。

 民主党もまた、政権発足後に財源の問題で躓き、マニフェストのほとんどが、修正を余儀なくされました。選挙目当ての戦略的なマニフェストは、国民を騙すに等しくなるのですが、船中八策もまた、これと同じ轍を踏みそうです。ベーシック・インカムについては、この政策を実施するだけでも100兆円もの財源を要するそうですので、実際に実施されるとしますと、国民には大幅な増税が待っています。”ただより怖いものはない”と言われますように、”ばらまき型”の政策は、国民に重い負担を課さない限り、実現しないのです。

 維新の会は、国民に対して一生の生活保障という”夢”を提供することで、有権者の支持を獲得したいのでしょうが、国民も民主党マニフェストに懲りていますので、必ずしも思惑通りには進まないかもしれません。政治を変える、と訴えながら、非現実的な政策を羅列したのでは、どこか、時代を逆戻りしているように思えるのです。

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